タバコ観


ふかしてたタバコ
はじめて思い切って吸ったとき
見えてた世界が少しだけ変わった。
新しい世界に踏み込んだ感覚。
最初はしっかり咽せちゃってゲホゲホなる。
見えなかった視点から皆のことが今は見えるてる。気のせいだけとわそんな気がする。
タバコ吸うときってこんな風に
煙を身体に入れて、グッとすこし堪えて
体内でぐるぐる回してみる。
吸い込んだ時より吐き出す量が減っている。
この取り込んだ分の煙がきっと、次のお休みまでの養分。
タバコって悪い気がしないな。
統計学だったり、世界中で弾き出されたデータで、身体に悪いものだってことくらいよく知ってる。
けどこの、ひとつの事を頑張ったひと区切りの合図。
ゴールテープ切って今日はもう頑張ったね。って自分をOFFに出来るスイッチ。
そんな風に捉える事もできるし、切り替えとして活用できる。何気ない毎日にそんな色を与えてくれるんだったら
悪くないツールかのかも知れないね。
ひとって不思議だなぁ。
毎日行ってることだったり、当たり前には慣れちゃう。
はじめた仕事も気付けば4年目。
責任問われる役職にいる事もなれちゃったし
部下からの質問にも軽やかに対応。なんなら上司の厳しい圧にすら上手にいなせたりする。
そんな時ふと気付いてしまった
タバコに味がまったくないってことに。
あの時あんなに輝かしいものに感じて惹かれて、吸ってる皆の気持ちを知れた喜びに浸ってた。
けど今はどうだ。毎日同じメンツとタバコ休憩というタイトルに乗っかってルーティンで行く。
その5分過ごす時間かわどこか薄っぺらい。たった数日で思い出せないような話。
 帰ってきてはじめて俯瞰して気付くこと。
「非喫煙者の気持ちが分からなくなってる」
新しい世界だとワクワクしてた喫煙者の世界が
気が付いたら自分の住む世界に変わってた。
その時はじめてキョロキョロしてみたら
もう自分の周りに非喫煙者は殆ど居なかった。
その時にはじめて悟った
環境が自分を変えてしまったんだ。
別に喫煙者に囲まれることが不幸なわけじゃない。
けど、「喫煙者のまわりには喫煙者が集まる」
このロジックは確実なもので、
吸わない人が好みの自分には耐えられなかった。
吸わない人とお付き合いしたいし、
結婚とか考えるなら尚更、喫煙者の方は受け入れ難い。
まず自分から変わらなきゃって本気で思った。
これが僕の禁煙のきっかけ。
ぶっちゃけ今でも吸いたいときは山ほどある。
ただ、そんなことに負けたくない。
自分の求める理想像があって
そこには煙草がない。
これが僕の辞める理由
喫煙者に戻りたくない決意。

よしへろの日常

大好きなモノづくりの過程などを発信 誰かのDIYのきっかけになりますよーに。

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